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糖尿病への色眼鏡 その認識、色眼鏡(偏見)かも?

    糖尿病に対する社会的偏見(スティグマ)とは

糖尿病のある人で社会的偏見による差別=スティグマ(特定の属性に対して刻まれる負の烙印)に さらされている人は少なくありません。糖尿病があるというだけで、社会的な不利益やいわれなき 差別を受けることを、「糖尿病スティグマ」といい*1、次のようなスティグマを受けていると言われています。

1 清野裕. はじめに─ 日本の糖尿病医療がスティグマにどう関わっているか. 
医学のあゆみ. 2020; 273(2): 141-143.

生命保険や住宅ローンに加入できなかった・就職が 不利になった・「食べ過ぎ?」といわれる・怠け者みたいに 見られる。糖尿病のある方は、スティグマを受けることで 次第にこんな行動へとつながります… 診療内容を周囲に隠す・病気を隠し続ける・社会生活への参加を避ける
実際に糖尿病のある方は糖尿病がない方と比較すると、よりスティグマを感じているというデータがあります。ダイバーシティ(多様性)の大切さが叫ばれる時代、年齢・性別・人種・病歴など、様々な背景の方がいらっしゃるということは想像に難くありません。よく「人を色眼鏡で見てはいけない」と言いますが、糖尿病があるというだけで色眼鏡で見ずに、糖尿病への固定観念でその人を判断しないようにしましょう。

動画:糖尿病疾患啓発 オリジナル落語「色眼鏡」

「糖尿病は怠惰な生活の結果」などの偏見で生きづらさを感じている糖尿病のある人。偏見のある人は偏見を持っていることにすら気づいていないということを創作落語でわかりやすく描いた動画になります。ぜひ、ご覧ください。

作成年月:2023年3月

企画監修:公益社団法人日本糖尿病協会