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腎障害について
腎臓の合併症って?
糖尿病による腎臓の合併症は、高血糖により、大量の毛細血管を持っている腎臓の糸球体で血管が傷つけられ、老廃物などの不要なものをろ過することができなくなるため発症すると考えられています。高血糖のほかにも高血圧、塩分やたんぱく質の摂りすぎ、肥満、脂質異常症などが影響することも知られています。
どうして腎臓の合併症が起こるの?
腎臓は、糸球体と呼ばれる細小血管が球のように集まった組織でできています。糸球体は血液中の老廃物をろ過するはたらきがあります。糸球体のはたらきが正常な場合、タンパク質や赤血球や白血球などの必要なものを残し、水や電解質(ミネラル)、老廃物を通過させます。しかし高血糖が続くと、糸球体の毛細血管が傷ついて硬くなり、ろ過作用が低下しタンパク質が漏れ出てしまうようになります(タンパク尿)。病気が進行すると、尿が出にくくなって、老廃物が体にたまってしまいます。タンパク質が尿に漏れ出ていても、早期では自覚症状はほとんどありません。病気が進むと、むくみや息切れ、食欲不振、吐き気あるいはおう吐などの症状があらわれます。
![腎臓の構造とはたらき 腎臓の構造とはたらき](/jp/dounaru-dm/sites/default/files/2021-10/4d-kidney.png)
腎臓の合併症を防ぐにはどうすればいいの?
自覚症状が出るほど進行してしまうと、腎臓のはたらきを正常の状態に戻すことは難しくなり、最終的には腎不全となって透析が必要になります。そのため、早い段階から検査を受けることが大切です。血糖管理のほかにも、血圧や脂質、食生活の管理が重要です。
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![作成年月:2021年11月 作成年月:2021年11月](/jp/dounaru-dm/sites/default/files/2021-11/Picture1.png)
作成年月:2023年7月
企画監修:公益社団法人日本糖尿病協会
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